【精油辞典No32】ローレルリーフ ~平和と勝利の象徴には数え切れないほどの働き~

【精油辞典No32】ローレルリーフ ~平和と勝利の象徴には数え切れないほどの働き~

ローレルリーフ(月桂樹・ベイ)
Laurus nobilis

大樹



ローレルリーフはこのような植物です


ホームコレクションで初めて登場したエッセンシャルオイル、ローレルリーフ。一般的には月桂樹とも呼ばれ、精油ではベイ、ベイローレル等とも呼ばれます。ローレルは地中海沿岸地域が原産とされ、ヨーロッパでは古代ギリシャ・ローマ時代から大切にされてきたハーブです。学名のLaurus nobilisもラテン語の「称賛する(laurus)」と「名高い(nobillis)」が由来とされています。


ローレルは勝利や達成の象徴


ギリシア神話では、アポロンの求婚を断った美貌のニンフが姿を変えた樹木が月桂樹(ローレル)であるとも言われています。この月桂樹をアポロンは自分の聖木として、その葉で作った月桂冠を永遠の愛の証として身につけることにしたと伝えられています。この伝承からローレルは勝利や達成の象徴とされ、古代ギリシア・ローマ時代には勝者に月桂樹の葉の付いた枝を編んだ冠(月桂冠)を贈る習慣があった事も知られています。また「予見のハーブ」とも呼ばれ、予知夢を見るためにローレルの葉を枕の下に敷いて眠る習慣もあったといわれています。

ローレルリーフは受験生の強い味方 
~勝利を求めて~

 勉強

 

1.8シネオールを豊富に含むローレルリーフの香りは清涼感あふれるツンとする香り。しかしその中に若干の甘さを含みます。頭をクリアにし、直感力を高める働きが期待できます。古代ギリシア時代に勝利の象徴でもあった歴史もあり、ローレルリーフは自信のなさを取り除き、自己肯定感を高めます。受験生だけでなく、自信を持って仕事をしたい、自分の目標に向かってコツコツと努力をしたいなど現代人にも最適な「お守り」のようなエッセンシャルオイルです。

ローレルリーフの使い方 ~芳香浴編~


そのまま芳香浴でご使用ください。ツンとする香りが少し苦手な方はオレンジやグレープフルーツ、レモンなどの柑橘系の精油やラベンダーやイランイランをブレンドすると良いかもしれません。
ブレンド比率:ローレルリーフ1滴に対して柑橘系を1滴もしくは2滴(お好みにより調整してください)

風邪や花粉症対策にもローレルリーフ ~抗ウイルス・抗菌作用~

 呼吸

ローレルリーフの主成分である1.8シネオールには、去痰作用、抗菌作用、抗ウイルス作用、免疫調整作用があることが知られています。感染症や風邪、インフルエンザなどの呼吸器系の感染症予防に用いられます。ローレルリーフ以外に1.8シネオールを豊富に含むエッセンシャルオイルとして、カユプテ、タイム、ペパーミント、ユーカリ、ラヴィンツァラ、ローズマリーなどがあります。

ローレルリーフの使い方 ~風邪・花粉症対策~

キャリアオイルに入れて

ホホバオイル10mlに、ローレルリーフ精油を2滴加えよく混ぜます。就寝時に気管支のあたりにゆっくり塗布し、ローレルリーフのすっきりとした香りを鼻で感じながら就寝してください。

筋肉痛や肩の痛みにもローレルリーフ ~抗炎症作用~

膝ローレルリーフに含まれるサビネンやαピネンには抗炎症作用があり痛みを伴う関節炎や筋肉痛、リウマチにの痛みの軽減にも有効と言われています。1日よく働いて足が疲れたときにもローレルリーフは疲労軽減を助けてくれます。

ローレルリーフの使い方 ~痛み用~

キャリアオイルに入れてホホバオイル10mlに、ローレルリーフ精油を2滴加えよく混ぜます。痛みを感じる部分に直接塗布してください。


このほかの働き
ローレルリーフにはこれ以外にも様々な働きがある万能なエッセンシャルオイルです。

精神面
(主に芳香浴でご使用ください)
自信喪失、うつ病
ストレスや緊張
不安、情緒不安定
強迫観念

 

肉体面
(薄めてから塗布してご使用ください)
胃痛、腹痛、消化不良
血行不良、冷え性
肩こり、腰痛、足の痛み
頭皮ケア(フケ)
かゆみ、乾癬
ニキビ

 

(重要)ローレルリーフを使う上での注意事項

アレルギー体質の方は炎症を起こす可能性があります。お肌に塗布する前には必ず、パッチテストを行い赤みやかゆみが出ないことを確かめてからご使用ください。
精油原液を直接肌に塗布することはできません。必ずホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどのキャリアオイルに希釈してご使用ください。希釈の目安濃度は1%(キャリアオイル10mlに対して、精油2滴が目安)です。