【精油辞典No24】ヤロー ~深みのあるブルーに秘められた深いはたらきと香り~

【精油辞典No24】ヤロー ~深みのあるブルーに秘められた深いはたらきと香り~

ヤローはこのような植物です


フランスから東ヨーロッパのハンガリー、スロベニア、バルカン半島にかけて栽培されるカモミールを小さくしたような可憐な花をつける植物です。見た目同様ジャーマンカモミールと同じ、カマズレンを含むため精油がアズレンブルーと呼ばれる紺碧色(青色)をしています。

 

ムエット

 

上がヤロー、下がカモミールジャーマン。ムエットに垂らした時の色の違いです。

香りは、ローズマリーのようなツンとした香りがほのかに(かすかに)香ってきます。これはローズマリーと同じ、カンファーや1.8シネオールという成分を含んでいるから。その後お花畑にいるようなかすかに甘い、爽やかな春めいた香りがします。全体としては暖かみや穏やかさを感じる繊細な香りです。そのため、鬱々とした暗い気分を明るくしてくれます。また、「草のような強い香りが苦手」という理由でカモミールジャーマンが使えなかった方にヤローは是非おすすめです。

 

ヤローは女性の強い味方 
~婦人科系疾患に~

 

カルテイメージ

 

大切な女性ホルモンであるエストロゲンの様な働きをする成分がヤローには含まれます。ホルモン量は少量で効果を発揮しますが、多すぎても少なすぎても健康に影響があらわれます。バランスを整えるために、生理不順や月経困難症など不調を感じたときに、ヤローの精油を使用しましょう。

ヤローの使い方 ~婦人科系でお悩みの方に~

スイートアーモンドオイル、ホホバオイル、アプリコットカーネルオイル等のキャリアオイル10mlに、ヤロー精油を2滴加えよく混ぜます。1日数回、下腹部に塗布してください(精油濃度1%の場合)。

カサカサでかゆいときにはヤロー
~皮膚の炎症に~

 

足のケア

 

ヤローの特徴成分カマズレンは、アレルギーを抑える作用やかゆみを抑える作用があると言われいます。、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患やかゆみが伴う炎症、荒れてしまった肌の修復にヤローの精油は役立ちます。

ヤローの使い方 ~かゆみでお悩みの方に~

1,キャリアオイルに入れて

ホホバオイル10mlに、ヤロー精油を2滴加えよく混ぜます。1日数回かゆみが気になる部分に塗布してください。
※無農薬、オーガニックでも皮膚に刺激になることがあります。必ず、パッチテストをして肌に赤みや炎症が発生しないことをよく確認してからご使用ください。

2,ローズウォーターに入れて

ローズウォーターは「水」のため、保湿力はありません。カサカサの原因となる水分不足の肌を潤すために、いつものローズウォーターを一工夫。250mlのローズウォーターの場合には、5ml程度のホホバオイルを用意してください。ホホバオイルにヤローの精油を2~4滴加え、よくガラス棒などでよく混ぜます。その後、ローズウォーターのボトルにホホバオイルを加え、よく振ってください。水と油は混ざりませんので、使用時にはボトルをよく振ってからご使用ください。
このローズウォーターでお肌を湿らせてから、1番のホホバオイルをお肌に塗るとよりお肌がしっとりします。
お風呂上がりのお肌がしっとりしているときの塗布をおすすめします。

ヤローを使う上での注意事項

精油原液を直接肌に塗布することはできません。必ずホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどのキャリアオイルに希釈してご使用ください。希釈の目安濃度は1%(キャリアオイル10mlに対して、精油2滴が目安)です。
お肌に塗布する前には必ず、パッチテストを行い赤みやかゆみが出ないことを確かめてからご使用ください。


乳幼児、妊産婦、授乳中の女性、てんかん患者にはヤロー精油を使用しないでください。ブタクサアレルギーの方はお気をつけください。